早いもので、もう年末。
「師走」とも言われる様に、年末年始の準備で走り回っています!
廣龍寺では、新年の挨拶にいらっしゃる檀信徒の方々に「手作りの御札」をお渡ししています。

御札は「木版」による、昔ながらの手法で作ります。
※内符(守袋内に納めるお守り)の画像は非公開にさせていただいています。
守袋の木版、赤丸で囲んだ箇所をご覧下さい。
文化元甲子四月と彫られています。
西暦では1804年。時代は江戸後期にあたります。
この時代に活躍した人物を挙げるのであれば、杉田玄白や伊能忠敬、葛飾北斎など。
200年以上前の木版・・・
歴代の住職もこの木版を手に取り、御札を作ったのかなと思うと、とても感慨深い気持ちになります。
制作には、いくつかの工程があり、1枚完成するまでに、かなりの時間を要します。
内府木版に墨を塗る→紙を押し当てる→墨を乾かす→朱印を押す。
守袋も同様。
次に、糊を使って御札状に仕上げていきます。
こうして出来上がった御札を、本堂御宝前に安置し、開眼(魂入れ)します。
新年に参詣される檀信徒の方々の御守護を願い、心を込めてお経とお題目「南無妙法蓮華経」をお唱えし、『廣龍寺手作りの御札』が完成となります。