仏教行事に関すること


花まつり

灌仏会 かんぶつえ・降誕会 ごうたんえ) 

お釈迦さまが誕生した日を記念する法会です。

 

4月8日、お釈迦さまはお生まれになりました。

 

現在のネパールとインドの国境付近にあるカピラ城の王妃マーヤーさまはある夜、天から降りてきた白い象が自分のおなかに入ってくる夢を見て、ご懐妊をお知りになりました。

 

いよいよご出産が近づき里に帰る旅の途中、休息していたルンビニーの花園でお釈迦さまはお誕生されました。

 

お釈迦さまはすぐに立ち上がり、天と地を指さされ「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と説かれました。

 

天から竜王が甘露(かんろ)の雨を灌(そそ)ぎ、お釈迦さまの体を清めました。

 

このような伝説により、お寺では、花御堂(はなみどう)に天地を指さしたお姿の像を安置し、甘茶を灌いでお祝いの法要をします。



御盆

(盂蘭盆会 うらぼんえ)

「仏説盂蘭盆経」(ぶっせつうらぼんきょう)に由来するご先祖さまを供養するための法会です。

 

梵語※古代インド語のウランバーナを音写(おんしゃ)した「盂蘭盆」が略され、御盆とよばれるようになりました。

 

お釈迦さまの弟子で、目連尊者(もくれんそんじゃ)という方がいました。

その方は神通力※超能力に長けていて、あるとき、亡き父母の死後の世界を覗いてみました。

すると、父は天上界に生まれ変わっていましたが、母は餓鬼道に堕ち苦しんでいることがわかりました。

 

お釈迦さまの助言により、7月15日にたくさんのお坊さんに飲食(おんじき)を供養し、その功徳(くどく)により母を救うことができたのです。

 

御盆の期間は7月、または8月13日から16日の4日間を指します。

 

御盆の期間はご先祖さまの霊を自宅にお迎えして、盆棚を飾りご供養します。

日本全国、さまざまな御盆の行事がおこなわれますが「精霊流し」や「盆踊り」は夏の風物詩として広く親しまれています。



施餓鬼会 せがきえ

施餓鬼会(せがきえ)は、読んで字の如く、餓鬼(がき)に施(ほどこ)す法要です。

さらには、三界(さんがい)といわれる、さまざまな世界のあらゆる精霊(しょうりょう)にたくさんのお供えを施し、ご供養をいたします。

 

お施餓鬼はお釈迦さまの弟子のひとり阿難尊者(あなんそんじゃ)の物語に由来します。

 

阿難尊者が瞑想をしていると、恐ろしい姿の餓鬼が現れ言いました。「3日後、お前は亡くなり、餓鬼道に落ちるだろう」と。

 

阿難尊者はお釈迦さまから授かったお経を唱え、お椀1杯の食物を無量の食物と変え、餓鬼や多くの苦難にいる者たちの空腹を満たし、自らの延命をなすことができました。

 

この物語に基づき、今日も施餓鬼会がお寺で営まれる事となりました。

 

また、多くのお寺で、御盆に近い時期にこの行事が営まれる事からも、各家の先祖供養とも合わせてご供養する形となったと言われております。

 

本来は、季節行事ではなく正式な日付なども決まっていません。

年間を通していつでも執り行って良い法要なのです。



春・秋 彼岸会 ひがんえ

お彼岸は春分の日と秋分の日を中日とした前後3日間の合計7日間をいいます。

 

お中日は、昼と夜の時間が等しくなります。これが仏教における中道(ちゅうどう)の教えと合わさり、お中日に彼岸会を営むこととなりました。

 

迷いの世界(此岸)から悟りの世界(彼岸)に渡ることが彼岸会の目的です。

 

お彼岸の、お中日には彼岸会に参列したり、お墓参りをし、ご先祖さまへの感謝を、前後各3日の 6日間は、「六波羅蜜」(ろくはらみつ)という修行を1日に1つずつ行い、悟りの世界を目指します。

 

①布施 他者を思いやり施ほどこすこと

②持戒 自らを戒いましめること

③忍辱 我慢すること

④精進 努力すること

⑤禅定 落ち着いた心を保つこと

⑥智慧 物事を正しく見ること



除夜の鐘 じょやのかね

大晦日の夜、各地のお寺で除夜の鐘がつかれます。

 

人間には108の煩悩があるといわれています。煩悩とは心身の苦しみを生み出す心の乱れです。

 

鐘の音がその1つ1つを消滅させ、生まれながらに備わる清らかな心を取り戻して、清々(すがすが)しい気持ちで新しい年を迎えるという意味が込められています。


参考

『松戸のお寺』松戸佛教會