新年明けましておめでとうございます。
本年の干支は庚子(かのえ・ね)の年となります。

史学研究や易学などの専門家によると、庚子(かのえ・ね)の年は、その傾向から「新たなことに挑戦するのに適した年」とされています。
その理由について、十二支の「子(ね)」と十干の「庚(かのえ)」の意味から少し考えていきたいと思います。
はじめに、十二支の「子(ね)」の意味について。
実は、元々十二支に動物の意味はなかったそうです。
十干と十二支を組み合わせ、日付を記録したり、12回で循環する月や時刻。方位を指すことにも使われていました。
つまり、十二支はあらゆる概念の指標であり、生活においてとても重要なものでした。
そのため、無学な民衆でもこれを覚えて使える様、馴染みの深い動物が割り当てられたそうです。
では、子(ね)は動物でなければ元々どういう意味だったのか?
本来は「孳」という字で、「種子の中に新しい生命がきざし始める状態」を意味しているそうです。
次に、十干の「庚(かのえ)」の意味について。
庚(かのえ)は「更」という字に通じ、「植物の生長が止まって新たな形に変化しようとする状態」という意味があるそうです。
十二支の「子(ね)」と十干の「庚(かのえ)」の組み合わせから、冒頭で記した様に、「新たなことに挑戦するのに適した年」と言えるのだそうです。
一歩一歩着実に、しかしチャレンジ精神は忘れずに、令和2年もお寺は布教活動に精進して参ります。
本年も宜しくお願い致します。
皆さまの御多幸を心より御祈り申し上げます。
南無妙法蓮華経
