お花のお供え

 ご法事やお墓参りをされる時、花をお供えすると思います。

 

「あれ?仏様にお供えをしているのに、花の表面が私達の方を向いている・・・」と、思った方も多いのではないでしょうか。

 

実は、花の供え方には3種類あります


①「向上相」(こうじょうそう)花の表面を仏様の方に向ける。

②「向中相」(こうちゅうそう)花の表面を八方に向ける。

③「向下相」(こうげそう)花の表面を私達の方に向ける。

 

今から約1100年前の平安時代、宇多天皇が「向下相を用ゆべし」と仰って以来、私達の方に花の表面を向け、お供えする事が習慣になったと伝えられています。

 

江戸時代、日蓮宗学を大成した代表的僧、優陀那日輝上人(1800年~1859年)はご自身の著『充洽園禮誦儀記』にて、「供花」について、次の様に記されています。

「花は心気を和雅ならしむ。慧心を資くべし。」

 

花の供養には、仏様を美しく立派に飾るという意味と共に、私達、花の供養をする側の心を整え、清める功徳があるといわれています。

 

ご自宅のお仏壇や墓前、そんな事も意識しながら、手を合わせていただくと、より一層のご供養につながるのではないでしょうか?